消泡剤って何?リン酸処理ではシリコーン系界面活性剤が便利


身近に使われている消泡剤

液体を加工する際に内部や外部に泡ができてしまうと、製品に不都合がでる場合があります。製造工程において泡を消すために使われる添加物が消泡剤です。添加すると、液体の表面張力が弱くなり、泡が消えやすくなります。消泡剤は食品や化粧品などにも広く用いられており、その用法や目的によってさまざまな消泡剤が使い分けられています。

金属の表面処理にも消泡剤が使われる

消泡剤は製品そのものの作成だけでなく、加工の過程でも用いられます。例えば、金属製品の表面処理には、リン酸処理と呼ばれる手法がよく使われます。リン酸処理は、金属表面にリン酸塩の皮膜を作ることで、金属を腐食から守る方法です。金属をリン酸に浸すと、たくさんの気泡が発生します。その泡を消すためには消泡剤が欠かせません。消泡剤を用いずにリン酸処理すると、発生した泡によって金属の表面の仕上がり汚くなるだけでなく、金属製品の精度が悪くなるからです。

消泡剤の種類と選び方

一般的に用いられる消泡剤には2つのタイプがあります。シリコーン系界面活性剤と有機系消泡剤です。有機系消泡剤にはエマルジョン(乳液)タイプやオイルタイプがあります。消泡剤は使用環境に応じて選ぶべき種類が変わります。例えば、添加する液体との親和性や溶解性が重視されるならエマルジョン(乳液)タイプが便利です。高い熱が発生する環境や、薬品による変性が起きる可能性がある場合には、有機系消泡剤が使えません。そのような場合にはシリコーン系界面活性剤が好まれます。リン酸処理の現場ではシリコーン系界面活性剤が使われるケースが多いです。

プロテインには消泡剤が添加されている事が多いです。プロテインは専用のシェイカーで振ってからの飲むため、振った影響で泡立って飲みにくくなってしまうことが起きないようにする必要があるためです。

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